高飛舎blog

京都を拠点に女の道を究める者の集う場・高飛舎のblog。映画感想や女の道を語るメンバーのよもやま話など。
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『女の中にいる他人』 監督:成瀬巳喜男 (1966年)
柴田:成瀬監督のミステリーサスペンスものだという。
   「女の中にいる他人」ってタイトルだけでも
   ちょっとこわそ気ですね・・・

女の中にいる他人
女の中にいる他人
小林桂樹

『女の中にいる他人』 監督:成瀬巳喜男 (1966年)
出演:小林桂樹 新珠三千代 三橋達也 若林映子 他 

田代(小林桂樹)の友人・杉本(三橋達也)の妻さゆり(若林映子)が殺された。
その後、田代は妻の雅子(新珠三千代)に罪の意識から
自分が犯人であることを告げてしまう。
浮気と殺人という夫の裏切りに驚愕しつつ、
雅子は子供たちのためにもと夫の自首を許さず、真相を闇に葬るべく、
ある画策をする……。


 
 これ、めっちゃ怖いですね。心理的に。
 たぶん、台詞を聞かなかったとしても絵を見てるだけで怖いと思います。
 前半、奥ゆかしくニコニコしていた妻が
 ろうそくの炎の中で情念の表情を見せる・・・ひ〜。
 
 晩年の成瀬監督がこのように濃密な心理を描いた作品をとっていたとは。
 非常に洗練されて、ぐぐっと引き込まれるようでした。

 しかし、罪ってなんなんでしょ。
 
 この映画ですと、田代はオープニングからずっと殺人の罪に悩んでいた。
 でも、殺された女もうっとりと首を絞められた。
 妻も「黙ってらして」と言った。
 殺した女の夫も、「黙っていろ」と言った。
 誰も罪を攻めないのに、自分は罪の意識に苦しんでいる。
 誰かに責めて欲しかったのか。

 従順な妻も、夫の罪を責められたいという身勝手さ?は許せなかったようで。
 こわい結末を引き起こすのです。
 
 新珠さんの、物静かな物腰の中に秘める
 女の別の顔というのが、非常によく表れていてすばらしかったです。
 また、モノクロ映画のよさが生かされていました。
 やっぱ、モノクロはいいですね。 
 

 
| 柴田洋子 | 4.5畳映画館(邦画感想) | 10:21 | comments(3) | - |
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柴田さんの、モノクロは良い!で改めて感じました。この作品は、モノクロのコントラストを意識的に強調している様に思えます、専門的な事は分かりませんが、カラーでは考えられない様な出来映えです。

全然、作品的に関係が無いのですが、この映画を初めて見た時、勅使河原宏監督の「砂の女」を思い浮かべました。やはり、モノクロが強調された美しい作品ですが、新珠三千代の顔が一瞬 岸田今日子に見えたりします・・・と言うか、奇才 勅使河原監督も成瀬の影響を受けているのでしょうか?彼の事は良く知りませんが。でも、成瀬さんて、実はやればなんでも出来ちゃうタイプですかね?豆腐ばっかり作ってた頑固者の巨匠もいましたが・・・。
| 鯨江堂 | 2007/02/01 9:19 PM |

よ〜く考えたら・・・勅使河原作品の方が早いのかな?。

ん!・・・とすると、成瀬氏が影響を受けたのかな?
| 鯨江堂 | 2007/02/01 9:26 PM |
鯨江堂さん、どうもこんにちは。
コメントいただいておりまして、どうもありがとうございます。


勅使河原宏監督の「砂の女」はまだ未見でして。
気になりました。ビデオ探してみます。

阿部公房氏の原作は読んだのですが
岸田今日子さんが女を演じているというのは
非常にイメージぴったりです。観てみたいです。

私は最近モノクロ映画のほうが見慣れていて
カラーだというだけでハイカラに感じてしまいます。
なんか生々しいといいましょうか。
サスペンスなど緊迫する内容は
やはり白黒の陰影がしっくりします。
| しばたようこ | 2007/03/21 10:28 AM |











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