高飛舎blog

京都を拠点に女の道を究める者の集う場・高飛舎のblog。映画感想や女の道を語るメンバーのよもやま話など。
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『妻』 監督:成瀬巳喜男 (1953年)
柴田:「成瀬監督は女優を美しく撮る事に興味がない」って。
   「原節子伝説」という本に書いてあった。

岡崎:まー、監督ったらいじわるねぇ。

柴田:いじわるねぇ。

   成瀬作品には数々の倦怠期夫婦が出てまいりましたが
   このたびの「妻」は、原節子氏ではございませんで
   上原謙氏と高峰三枝子氏という組み合わせですね。
 
   あ、原作は林芙美子や。『茶色の眼』やって。


『妻』 監督:成瀬巳喜男 (1953年)
出演:高峰三枝子 上原謙

結婚10年の倦怠期に入った夫婦。
夫(上原謙)は妻(高峰三枝子)の日常態度に興ざめして
気持ちがどんどん離れていく。
そして会社で同僚だった美しい未亡人に心がひかれる。
夫の浮気を知りショックを受けた妻は強行手段に出る・・・



柴田:あらすじにすると、まあ、なんとも現実的な感じですが・・・
   映像になると・・・ほんと、成瀬監督って、いじわるねぇ。

岡崎:世の男性諸氏は「あ〜、妻のこんな態度、あるあるある・・・」ってな
   感じでしょうか。

   でもね〜、おうちの中ってくつろぎの場ですから、
   妻が家でリラックスしてても責めないで欲しいわ〜。

柴田:しかし、「物を食べる」って行為って
   はしたないものなんやね、ということを痛感したね。
 
岡崎:あー、女を美しく撮る事に興味のない監督は、
   めっちゃ食事シーンを映してはったね。
   妻がおせんべい食べるとことか、お箸を楊枝にしたりとか
   お茶でうがいとか。

柴田:天ぷら貰ってコロッと態度かえるとか。
   やっぱ食欲とかもはしたないねんで。
 
岡崎:夫婦って、生活をともにするねんから
   はしたない所も見せ合うやんか。

柴田:そうそう、「アイツのはしたない所を見られて、俺ってトクベツ?」みたいな。
   親近感はわくもんね〜。はじめのうちは。
   でもお互い「はしたない」と思ってんとあかんねんで。
   
   昔でも、きものの裾からちらりと見える、長襦袢が色っぽかったのは
   下着を見せるのがはしたないことやったからやで。
   それをバーンと「見せる下着・キャミソール」なんて、
   もはや下着の感覚もないから、色っぽくないやん。もう普通やん。

岡崎:う〜ん、はしたなさを感じるから色っぽくもなるってか。

柴田:そう、食欲とか性欲、とか、ま、睡眠欲も、
   あって当たり前の欲求やけども、しゃーないねんけども、
   やっぱ欲ってはしたないねんで。
   夫婦とはいえ人に見せるのは、やっぱ恥じらいをもたんと。
  
岡崎:・・・それが倦怠期を乗り切る方法?

柴田:あ、そりゃ分からん。

岡崎:あっそう。なんやねん。

柴田:まー、でも、気ぃつけなあかんと思ったで。
   妻が浮気相手の所に乗り込んだときはハラハラしたもんね。
   自分には非がないと思ってたんかなぁ。
   結局元の鞘におさまる格好になったけど、
   倦怠は続くやんと思ったら、もやもやした終わりやなぁ。

岡崎:その後の物語では離婚もありうると?

柴田:あ、そりゃ分からん。
   夫婦のことは分からんわ。

岡崎:なんやねん。
   

岡崎:馴れ合ったらあかんのやろうな。
| 柴田洋子 | 4.5畳映画館(邦画感想) | 07:09 | comments(0) | - |
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